前回は急な腰の痛みの中のギックリ腰について紹介しました。ギックリ腰はなった事なくても何となくどんなも症状になるか想像できる人も少なくないと思います。乱暴な言い方をしてしまうと放っておいてもギックリ腰の強い痛みは時間経過に伴い消えてきます。
だからといって急に腰が痛くなったもの全てがギックリ腰ではありません。内臓や神経が原因と考えられる急な腰の痛みもあります。
いざ、急に痛くなってしまった時のために知識を蓄えていきましょう。
腰痛を分類すると以下のように分けられます。
□非特異的腰痛 85%
□腰の神経に関わる痛み 10%
□内臓の病気 2%
□脊椎の病気 1%
□不明 2%
となっています。
ギックリ腰は通称名になり、分類では非特異的腰痛に入ります。
この場合は腰に限らずになりますが、動かない状態で痛みを感じている時には重大な疾患が隠れている可能性があるので痛みの出現の仕方としては危険度が高くなります。あくまでも目安になりますが、腰の痛みで危険度を並べると以下の順番が考えられます。
□動かない状態で感じる痛み(じっとしていても痛む)
□背中が曲がってきた
□おしりや足に痛みやしびれがある
□足がしびれて普段よりも歩けない
□体を動かすと腰に痛みが出る
内臓などが原因となる腰の痛みには何があるのか確認していきましょう。
□尿路結石
□腎盂腎炎
□急性胃炎・胃十二指腸潰瘍
□急性膵炎
□大動脈解離
□腹部大動脈瘤
□化膿性脊椎炎
□ガンの骨転移(脊椎)
どの疾患も動かない状態でも強い痛みがあります。上記で紹介した疾患は緊急を要する上におそらく感じたことのない痛みがほとんどになるので様子をみようとはならいと思います。しかし、必ず強い痛みになるとは限らないので動かない状態での痛みは注意が必要になります。
急な腰の痛みで検索をかけて調べるとギックリ腰や脊柱管狭窄症・腰部椎間板ヘルニアなど整形外科領域の紹介がほとんどなのでたまたまこのページにたどり着いた方の参考になればいいなと思っています。