肩が痛くなってしまった時にスポーツの時などに痛めたなどはっきりとした原因がなく、気がついたら痛くなった・何もしていないのに急に痛くなり、肩を動かして痛みで腕が上がらない時は肩関節周囲炎や凍結肩といわれる症状の可能性が高くなります。別名四十肩・五十肩と呼ばれています。馴染みのある呼び名はこちらかもしれません。
今回は肩関節周囲炎や凍結肩について紹介をしていきます。
特徴は症状が3段階に分かれ、炎症期・拘縮期・回復期の順番で進んでいきます。
□炎症期 痛みが発症していから約2週間。痛みが徐々に増していきます。
□拘縮期 痛みが発症した後、痛みは減少しているが肩関節やまわりの筋肉が硬くなってしまい動きに制限が出てしまう。
□回復期 痛みもかなり減少してきて、肩の動きもよくなってきます。
発症してから痛みが消失して動かせるようになるまでの期間は個人差が大きくでます。早く回復していく人は数週間で元の状態なり、長い人だと2年くらいかかってしまう人もいました。ただ長い人の場合は自己申告になることがほとんどなので2年間症状が続いているのかは正確にはわかりません。もしかしたら、同じ場所に症状があっても別のきっかけがあるかもしれないからです。ただ、その期間つらさが継続している点は同じなのでご本にとってはどちらでも一緒なのだろうと思います。
四十肩・五十肩が一般的に良く知れ渡っている理由は日常が不便になる上に痛みも強く治るまでに時間がかかるからだろうと推測しています。そして、痛みが治まった後も肩が思うように動かせなくなる期間も存在することです。いまだに原因が不明の疾患になるので、その時の症状に合わせて対処していきます。ひとつ重要だと感じていることは痛みが強い時期に疼痛除去を行いながら拘縮期から回復期に起こる肩の可動域制限ができるだけ広くなるように早い段階から訓練を行っていくことが元の状態に戻すポイントになると考えています。成果が見えにくいですが、可動域の訓練を継続し続けることが大切なのではないでしょうか。