痛みと同じくらい相談が多いことは、シビレの症状になります。皆さんはシビレに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。生活していて年齢問わずシビレを経験するといったら正座をしている時の感覚になると思います。そういっても正座をする機会も以前に比べたら激減しているので年齢が低いと正座の経験もほとんどないかもしれません。
痛みに色々な原因があるように、シビレにも色々な原因があります。そして、放っておいても問題のないものから緊急性の高いものまであります。
今回はシビレを大きな括りで分けて理解していきましょう。
□中枢性のシビレ 脳や中枢神経が原因で起こります。具体的には脳梗塞や脳出血などで脳の血管が詰まったり、破裂する・多発性硬化症など中枢神経自体が変性する・外傷、感染症、脳腫瘍などで中枢神経が損傷するなどによってシビレがでる。
□脊髄性のシビレ 脊髄神経や脊髄が原因で起こります。一般的にもっとも多く感じる理由だろうと思います。脊髄神経や脊髄が体の構造的に問題が出てきます。変性してくるものは骨や椎間板などになります。脊髄神経空洞症、脊髄腫瘍で脊髄が変性する。頸椎・腰椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、脊柱管狭窄症など脊髄のまわりにある組織が変性をして脊髄神経を圧迫する。脊髄血管腫、脊髄梗塞など脊髄の栄養血管が出血したり詰まるなどでシビレが出る。
□末梢神経性のシビレ 末梢神経が障害を受けることでシビレが起きる。糖尿病、ビタミンB1欠乏症など代謝異常が神経の変性を起こす・閉塞性動脈硬化症、バージャー病など末梢神経の栄養血管が詰まる・ギランバレー症候群、アミロイドーシスなど末梢神経が原因不明で変性する・坐骨神経痛、胸郭出口症候群、尺骨神経障害など骨や靭帯が神経を圧迫するなどをシビレが出る。
ざっと紹介するだけでも疾患名もこれだけ出てきます。この中で緊急性の高い疾患は脳梗塞や脳出血になるでしょう。シビレの知識を深めて、もしも時に対応できるようにしましょう。