投球障害について

野球のケガで痛くなる部位は肩や肘などが多く野球界で問題視されています。最近では球数制限など対策を講じるようになってきましたが、痛める選手がいなくなったわけではありません。投げすぎによって投球障害を起こすという理由から球数制限が出てきたと思いますが、痛みと動きの関係を考えると球数だけでは説明がつかないことがわかると思います。投球障害の予防につながるように紹介をしていきます。

代表的な投球障害にはインピジメント症候群・ベネット損傷・SLAP損傷・上腕二頭筋長頭腱炎・リトルリーガーズショルダーなど肩が痛むといっても種類は数多く存在します。

□インピジメント症候群 種類が2つあり、肩峰下インピジメント・インターナルインピンジメントに分けられます。投げる時の痛みでも痛みの出るタイミングが違います。

□ベネット損傷 上腕三頭筋長頭の付着部に痛み出現し骨棘ができる

□SLAP損傷 上腕二頭筋長頭腱の付着部の関節唇損傷で肩を前後に動かすと痛む

□上腕二頭筋長頭腱炎 肩の後方の軟部組織が拘縮などで前方の上腕二頭筋長頭に負荷がかかり痛くなる

□リトルリーガーズショルダー 上腕骨近位骨端線離開で投げ終わりで痛みが出る

このように投球障害といっても痛めている箇所は人によっても変わり、年齢も関係してきます。

本当に投球障害について考えるのなら選手個人よりもチームを預かる監督をはじめとする責任者が身体に対する知識を深めていかないとなりません。痛める原因に投げすぎる前に選手にあった身体の動かし方できているのか。見定めていかなければなりません。また、投げている途中で疲労から投げ方が崩れたりなど負担のかからないフォーム投げる動作ひとつとっても色々な場面が想定できるので管理者が異変に気がつくことができるかが最大のポイントになると考えられます。また、痛みや違和感を訴えやすい環境作りも入ってきます。もちろん選手自身も自分の身体と向き合わなければなりません。

 

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