上腕二頭筋長頭腱炎

連日、肩にまつわる疾患を紹介していますが、遭遇する可能性の高いものを選んでいます。ただ、日常会話で出てくる肩の痛みの話は様々な情報が入り乱れています。ほとんどのひとつひとつ情報は間違っていないと思いますが、話しているうちに疾患が噛み合っていないのに肩の痛みが共通しているだけで話が進んでしまい結論がおかしくなってしまっていることが多く感じるので今回の項目を情報の整理として読むと役立つと思います。

上腕二頭筋長頭腱炎について紹介をしていきます。

肩の痛みや運動に制限が出現する疾患になります。動きはズボンを履く時の腕の動作・ドアノブのを外に回すなどがメインの動作になり、この動作をした時に痛みがまします。上腕二頭筋は馴染みのある呼び方とすると力こぶの筋肉になり筋肉の端が腱になるので筋肉の端に原因があります。

スポーツで起きやすい疾患になります。また、仕事や日常生活では重い物を持つ機会が多い人ほどなりやすいです。一度の外力で起きるというより繰り返しの動作(オーバーユース)によって起きます。過度に負担が掛かりすぎると腱が切れてしまい上腕二頭筋長頭腱断裂になります。この部分が断裂しても他の筋肉によって動きを補うことができるのでそのままにしておくことが多いです。

少し話がそれましたが上腕二頭筋長頭腱炎の症状の特徴

□肩の痛み

□運動制限

□結節間溝に圧痛

□肩を動かした時に痛みや轢音がある

などがあります。

治療方法は保存療法がメインになります。

□痛みが強い時は患部を安静にする(手を上げないようにする)

□消炎鎮痛剤を利用する

□温熱療法

□運動療法

□症状がなかなか改善されない時はステロイド腱鞘内注射

などの方法を施してもどうにもならない時は手術の選択もでてきます。

予防は

□肩に負担がかかりやすい反復の動作をさける

□肩を適切に動かすための筋力・筋肉の柔軟性を維持するエクササイズを行う

□肩関節を安定させるためのインナーマッスルを強化する

これが上腕二頭筋長頭腱炎に対する基本的な情報になります。似たよう症状と鑑別をして治療すれと回復もはやくなるので専門家に相談しましょう。

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