ここ数日、気温の変化が激しく天候も目まぐるしく変わります。このような時期は決まって天気のせいで体調がすぐれないという人が出てきます。これに似たようなことで季節の変わり目でということもあります。
実際に気温や天候はどれくらい関わっているのか考えてみます。
天候や気温を見る時は天気図があります。この図に等圧線があり気圧の等しい部分を結んだ線になります。この等圧線の間隔が狭いほど風が強く、気圧の高いところから低いところへ吹きます。天候が荒れている時は等圧線の間隔が狭く、安定している時は等圧線の間隔が広くなります。
気圧とはどういものなのか。空気による圧力になります。地上にあるものすべてが気圧を受けています。人の体も気圧を受け圧力がかかっていますが押しつぶされないように気圧と同じ力を体の中から出してバランスを保っています。イメージしずらい場合は袋詰めされたお菓子を標高の高い場所に持っていくとお菓子の袋が膨らみます。この光景は見たことがある人が多いと思います。なぜ膨らむのかというと標高が高くなると気圧低くなるので外から押す力が弱くなります。袋詰めされたお菓子の内部の圧力の力は気圧の高い場所で作った状態のままなので袋が膨らむことで外からの圧力とバランスを取ります。
これを人に当てはめながら考えると理解しやすくなるのではないでしょうか。標高で考えると気圧の高低差があることは分かると思います。高い山を登っていく気圧は低くなるので体はバランスを保つために体の中から外へ押し返す力が加わり、その変化に体の反応がついていかないと高山病になります。
人の体は無意識に体の中を一定に保つようになっています。それを支えているのが自律神経になります。この自律神経がスムーズに気圧の変化に対応できれば(天候が悪い時は気圧が低くなる)何事もないが、気圧の変化のスピードについていけないと調子が悪くなるといわれ、そのセンサーの役割をしているのが内耳ではないかと言われています。