痛みの概念について⑤

ここのところ、慢性痛の話が続いています。

多くの人が悩んでいる痛みは慢性痛が絡んでくると感じているので、

これを理解できると悩みを解決する糸口を掴める可能性が高くなるのでもう少し踏み込んでいきます。

前回は相転移の話をしました。

相転移とは、物質(または系)が、ある条件で急に性質がガラッと変わることです。

例として

水を冷やす → 0℃で突然氷になる(液体 → 固体)

水を温める → 100℃で突然沸騰して水蒸気になる(液体 → 気体)

この理論を慢性痛に当てはめると糸口になりますといった解説を前回しています。

ここまでは何となく分かった気がするけど結局、症状の改善には何をすればいいのと疑問が出てくはずです。

具体的な方法としては、薬を飲む・湿布を使う・マッサージ・ストレッチ・運動をするなどがあります。

今までも行っていた方法だと思います。

結局、何も変わらないじゃないかと感じるかもしれませんが、

ここから先の話がとても大切になります。

「痛みは形状記憶する」からです。

マッサージを例にすると受けている最中や受け終わった直後は体が楽になったと感じて、少し時間が経つともとの状態に戻ってしまう。

このような経験をした事がある人は少なくないと思います。

これが「痛みは形状記憶する」を指します。

別の理論に置き換えるとリミットサイクルが当てはまります。

リミットサイクルとは、力学系における相空間上での閉軌道であり、時間 t を無限大、またはマイナス無限大にしたとき、その閉軌道に収束する軌道が少なくとも1つ存在するものである。

リミットサイクルは非線形系でのみ現れる。リミットサイクルと充分に近い軌道が、全てリミットサイクルに収束するとき、漸近安定である、または単に安定であるという。

安定なリミットサイクルでは、相空間上の様々な初期値から出発した軌道は閉軌道に収束する。(ウィキペディア引用)

慢性痛も痛みの相に収束していくので、収束したものあえて乱していく(ノイズを加える)ことで、

痛みの相から痛みのない相へ転移すること狙っていきます。

現在、世の中で分かっている理論に慢性痛を置き換えると現実とのギャップが限りなくなる推察できます。

 

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