関節リウマチと聞くとどんなことを思い浮かべますか。
年代によってだいぶイメージは違うと思います。
それは、数十年前に比べて、関節リウマチ(RA)で重度の関節変形(例: 手指のスワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位など)が見かけなくなったからです。
この理由として、診断・治療の大幅な進歩があります。
昔は、RAの診断が遅れやすく、治療薬も非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や少量ステロイド、金製剤などが中心で、炎症を十分に抑えられず、
未治療や不十分な治療で炎症が長期間続くため、発症後数年で軟骨・骨が破壊され、典型的な変形(リウマチ手など)が頻繁に起こっていました。
しかし、現在では適切な治療で多くの関節リウマチはコントロールできるようになっています。
これが可能になった理由は
□早期診断の推進 抗CCP抗体などの高感度検査、関節エコー・MRIの普及で、症状が出始めて数ヶ月以内の早期診断が可能になりました。早期に治療開始すれば、関節破壊を防げます。
□治療薬の革命的進歩 炎症を強く抑え、寛解(症状ほぼ消失)を達成する患者さんが大幅に増加。関節破壊進行が止まり、変形を予防できます。
□Treat to Target(T2T)戦略 日本リウマチ学会のガイドライン(2024改訂)でも推奨されるように、疾患活動性を定期評価し、目標(寛解または低活動性)まで薬を強化。昔のような「様子見」ではなく、積極治療が標準です。
関節リウマチの主な症状は、手指・手首・足などの小さな関節から始まる腫れと痛みです。
特徴として、左右対称に複数の関節が同時に腫れ、朝のこわばり(1時間以上続く)が典型的です。
関節リウマチを悪化させないためには、早期診断が重要なので、専門医(リウマチ専門医)を受診することが大切です。

















