習慣力を身に付ける

今年も残りわずかになってきました。

1年を振り返った時に、年の初めに目標を立てた人は少なくないと思います。

結果はどうでしたか。

達成できた・やらなくなってしまったなど沢山のパターンがあると思います。

仕事・勉強・運動など継続をしていかなければならいと分かっていても、やりきれない人も多いです。

どうすれば、習慣化できるのか。

きっかけを紹介していきます。

まずは習慣化できない理由を理解しましょう。

脳の仕組みが関係しています。

科学的に見て、習慣は「自動化された行動」として形成されます。

神経科学の観点では、習慣は大脳基底核という脳部位で記憶され、繰り返しにより神経回路が強化されるのです(参考:Yin & Knowlton, 2006)。

一方で、初期段階では前頭前野の意志力が必要ですが、これは有限のリソース(エゴ・ディプレション理論)で、疲弊しやすいため挫折が起きやすいのです。

簡単にまとめるとモチベーションだけで続けるのは難しいということです。

脳の特徴を分かっていれば、これを利用していけばいいのです。

心理学者のCharles Duhiggは、習慣ループ(Cue:きっかけ、Routine:行動、Reward:報酬)を提唱し、

また、BJ FoggのTiny Habits理論では、小さな行動から始めることでドーパミンの放出を促し、モチベーションを維持できるとされています。

習慣化の鍵は「最小限の努力」から始めて、行動のハードルを下げると、成功体験が増え、

自己効力感(Banduraの理論)が向上して、習慣化につながりやすいです。

具体例として

運動なら「1日1分ストレッチ」

勉強は「1ページ読む」だけ

時間も労力も最小限に抑えて、小さく始めると脳が抵抗を感じにくくなるので、習慣化しやすくなります。

習慣化には個人差もかかわってくるので、何日と断言はできませんが、

ある研究では18日から254日かかり、平均すると66日という結果だったようです。

この期間の間に失敗をしたとしても、「オール・オア・ナッシング」を避けて再開していけばいいだけです。

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