姿勢が大切だということはよく言われています。
いいとされる姿勢から外れるといろいろな呼び名が付きます。
そこで、反り腰とスウェイバックについて紹介をしていきます。
反り腰とスウェイバックは、どちらも骨盤が前傾して腰椎の前弯(ローデーシス)が強くなる姿勢ですが、
骨盤と体幹全体の位置関係が全く異なります。
見た目も原因も対処法も大きく違うので、しっかり区別することが重要になります。
定義と特徴の比較
| 項目 | 反り腰(Hyper Lordosis) | スウェイバック(Sway Back) |
| 骨盤の傾き | 前傾(Anterior Pelvic Anteversion) | 前傾(ただし骨盤全体が後方へシフト) |
| 腰椎の弯曲 | 強く前弯(腰が反る) | 前弯はあるが、胸腰移行部で後弯が入る |
| 体幹の重心位置 | 重心が前方に乗り、腰が前に突き出る | 重心が後方へ移動し、腰が「後ろに引ける」 |
| 見た目の印象 | お腹と尻が前に突き出し、腰が強く反る | お腹が凹み、尻が後ろに引け、背中が丸まる傾向 |
| 胸郭の位置 | 胸が張り、肩が後ろに引ける | 胸郭が後方へ沈み、肩が前に入りやすい |
| 股関節の状態 | 股関節屈曲位(股関節屈筋が短縮) | 股関節伸展位(股関節屈筋が伸長される) |
| 典型的な姿勢写真 | 横から見て「S字姿勢」が強調 | 横から見て「骨盤が後ろにずれてるC字っぽい姿勢」 |
筋肉の状態の違い
| 筋肉 | 反り腰 | スウェイバック |
| 腸腰筋・大腰筋 | 短縮・過剰活動 | 伸長・弱化 |
| 脊柱起立筋 | 過剰活動(特に腰部) | 活動低下 |
| 腹筋群(特に腹直筋) | 弱化・伸長 | 過剰活動(お腹を引っ込める傾向) |
| ハムストリング | 短縮傾向 | 短縮(骨盤後方シフトの代償) |
| 中殿筋・外腹斜筋 | 弱化 | 特に弱化(骨盤の安定性が低下) |
反り腰は「骨盤が前傾+体全体が前に乗り、腰が反る」姿勢
スウェイバックは「骨盤が後方にシフトして重心が後ろに逃げ、
見た目は腰が反っているが実は骨盤は相対的に後傾気味」な姿勢見た目だけでは混同されやすいので
気になる場合は、専門家にそうだんしてみましょう。

















