前回・前々回は情報疲労の話を進めました。
いかに目が大切なことなのか。
分かる内容になっていると思います。
今回は目にまつわる話をしていきます。
手に利き手があるように目にも利き目があります。
利き目とは、両目で物を見る際に、脳が主に頼る目を指します。
人間の視覚は両眼視で立体感を生み出しますが、利き目は片目視に近い役割を果たし、焦点を合わせる精度を高めます。
利き手と同様に、目は生まれつき決まることが多く、約2/3の人が右利き目、残りが左利き目です。
利き目は利き手と一致しない場合もあり、右利き手で左利き目という「クロスドミナンス」も存在します。
この概念は、19世紀の視覚研究から注目され、現代のスポーツ科学や医療で活用されています。
利き目を分かっているメリット
利き目の判別方法
□ポルサーズ法 両手で小さな輪を作り(親指と人差し指でOKサイン)、遠くの物体(例: 窓の外の木)を覗く。
片目ずつ閉じて、物体が輪の中心からずれる目を「非利き目」と判断。ずれない目が利き目。
□穴あきカード法 カードに小さな穴(1cm程度)を空け、両目で穴から遠くの対象物を見る。
片目閉じて穴から対象が見えなくなったら、その目を閉じた状態で正しく見える目が利き目。
□親指法 腕を伸ばし、親指を立てて遠くの物体に重ねる。
片目ずつ閉じ、親指が物体からずれる目を非利き目とする。
利き目を把握すると日常生活・スポーツなどで利点が生まれます。
利き目を無視した姿勢は眼精疲労や首の歪みを招き、長期的に視力低下を招く可能性があります。
眼科医によると、利き目使用で眼筋の負担が軽減され、ドライアイのリスクが低減します。
さらに、学習・仕事効率化。読書やPC作業で利き目を活用すれば、集中力が持続しやすくなる。
スポーツでは、狙いを定めたり、距離感を掴むことに役立ちます。
視覚効率の向上からパフォーマンス強化、予防医療まで多岐にわたり、誰でも実感できるものです。
もし、利き目の判別をやったことがなけば、一度試してみましょう。