骨棘と足底筋膜炎の関係

寝起きに立ち上がる・しばらく座っている状態から立ち上がるなど同じ姿勢が続いて

動き始めた時に足の裏に痛みを感じて、しばらくすると痛みが落ち着いてくるという症状があります。

このような相談をしてくる人は少なくありません。

痛みを感じるのが動き始めだけなので、様子を見ているうちに痛みが酷くなるパターンが多くみられます。

年齢に関係なく起きますが、スポーツを頻繁にしている若い世代では足裏の筋肉を痛めていることが多く、

年齢が高い世代になると踵の骨棘から足裏の筋肉にかけて痛くなる傾向があります。

骨棘と足裏の筋肉の痛み関係について紹介をします。

骨棘は、骨の表面に形成される小さな突起状の骨になります。

足裏の筋肉の痛みは足の裏に広がる強靭な結合組織で、かかとの骨(踵骨)から足の指の付け根まで伸びている足底筋膜があります。

これが過度の負荷や繰り返しのストレスにより、足底筋膜に微小な損傷が生じ、炎症が起こることがあり、

これを足底筋膜炎といいます。

骨棘と足底筋膜炎は、互いに因果関係を持つ場合がありますが、必ずしも骨棘が足底筋膜炎の直接的な原因とは限りません。

ただし、足底筋膜炎の症状がある人のX線検査では、足底筋膜炎の患者の約50~70%にかかとの骨棘が見られると報告されています。

骨棘は、足底筋膜が骨に付着する部位での牽引力(引っ張る力)によって形成されることが多いです。

たとえば、ランニングや長時間の立ち仕事など、足底筋膜に過剰な負荷がかかる活動を繰り返すことで、骨棘が徐々に成長します。

骨棘が形成されると、かかとの周囲の軟部組織(足底筋膜や脂肪組織)に圧迫や刺激を与えることで炎症が悪化し、足底筋膜炎の痛みが強くなる場合があります。

骨棘があっても無症状の人もいるので、骨棘がきっかけで痛みが始まったとしても

足底筋膜にアプローチをすることで症状が治まっていくことがほとんどなので骨棘の有無について

過度に反応しなくていいでしょう。

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