正座ができない

膝が痛みとだすといろいろな悩みが増えてきます。

たとえば、歩くと痛む・階段がつらくなる・じっとしていても痛む・膝が曲がらないなど

日常生活で必要な動作がスムーズにできなくなってしまうことが多くなります。

このような状態になるには膝にケガや障害などを負っているおそれがあります。

よくある膝の疾患に

□膝関節炎 膝の関節が炎症を起こし、痛みや腫れが生じます。特に老齢者に多く見られます。

□半月板損傷 膝の内側にある半月板が損傷すると、痛みや腫れが生じ、動きが制限されることがあります。

□前十字靭帯損傷 膝の前側にある靭帯が損傷すると、特にスポーツをしている人に多く見られる疾患です。

□骨軟骨軟化症 膝の骨と軟骨が軟化し、痛みや腫れが生じる状態です。

□滑液関節症 膝の関節液が過剰に分泌され、膝の動きが制限されることがあります。

□変形性膝関節症 膝を構成する骨の形が変形し、動かすと膝の周りの組織が炎症を起こし痛みにつながる。

これらは使い過ぎや外傷によることが原因で起こります。

どの疾患でも痛みを取り除くために治療を行います。

その結果、痛みがなくなったからといって、動きも元に戻るとはかぎりません。

その代表的なものに正座ができなくなったと相談される人が一定数います。

現実的に正座をする機会は一昔前と比べれると減ってはいますが、

習慣で正座をしたい人や正座を膝の調子のバロメーターにしている人が多いです。

この場合は、絶対に正座ができるようになりたいというよりはできるだけの事にチャレンジして

それでも、ダメだったらあきらようと考えている人が多いようです。

痛みはなくなっているので、構造的に問題がない場合に限っていえば

関節や膝周りの軟部組織の硬さが原因になり、膝の曲がる範囲が狭くなっている可能性が高いと思われるので

膝の関節を動かす訓練や筋肉などに柔軟性をもたらせるエクササイズを辛抱強く続けることで

正座ができるまで回復する人もいます。

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院長のヒトリゴト

  1. 2024.12.31

    痛みの話
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