人が何か物事を考える時は自分の知識以外のことは思い浮かびません。
言われてみれば当たり前のことなのでそれがどうしたとなりそうですが、
やはり自分の専門の分野については思考を凝らすことが多少できたとしても、
専門外のことは調べたりしてもよく分からないことも少なくありません。
たまたま膝に違和感のような、痛みのような感覚が出てきたのは膝の軟骨が無くなってきたからなのかと
質問を受けました。
確かに膝の軟骨、半月板が擦り減って膝に不具合を出すことは少なくありません。
しかし、膝の違和感や痛みにつながる理由は他にもあります。
これも言われれば「そうだよね」と誰でもなると思います。
専門としている・得意としていることや興味をもっていることでないければ、
ほとんどの人はよく目にすることや耳にする情報が頭に残っているものです。
軟骨がすり減るといったワードがメディアでよく使われているので、
膝の違和感・痛み=軟骨がすり減るとなったと予測できます。
実際によくある膝の違和感や痛みの原因になるものは
□半月板損傷 半月板は膝の関節を支えるための構造です。スポーツや急な動きで損傷することがあります。
□軟骨炎 軟骨が膨らんで炎症を起こし、膝の動きを制限することがあります。
□変形性膝関節症 膝の関節が摩耗し、痛みや腫れを引き起こします。
□膝の捻挫 膝をひねったり、ずれたりすることで、筋肉や靭帯が損傷することがあります。
□滑液関節炎 膝の関節液が過剰に分泌され、関節が腫れることがあります。
などがあります。
膝の違和感や痛みにも年齢や環境によって、引き起こしやすい疾患やそうでない疾患もあるので
いろいろな状況と膝の状態を確認してようやく疾患の予測ができます。
その予想をもとに治療方法や計画を立てます。
湿布やサプリメントなど膝の状態をよくするための手段は情報と入ってくるかもしれませんが
今の膝の状態に適切な方法を選択するために一度は専門家に相談することをおすすめします。