何もしていないのに肩に痛みを感じてつらい。
このような相談はたびたび受けます。
肩が痛くなる原因はいろいろあります。
今回はその中のひとつのルーズショルダーについて紹介をしていきます。
ルーズショルダーは正式には肩関節不安症といいます。
肩の関節は上腕骨と肩甲骨の関節面を基点に関節唇や筋肉・靭帯などによって構成しています。
関節面が狭いことで動きに自由度が増すのでいろいろな方向に動かせるメリットが反面、関節を固定する力はつよくありません。
そこで関節を安定させるための筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)が4つあります。
肩の関節はこのような形で成り立っています。
肩関節不安定症になる主な原因
□遺伝的要因 生まれつき関節が緩い場合があります。
□筋力不足 肩周りの筋肉が弱いと、関節の安定性が低下します。
□肩を酷使する スポーツや日常生活で肩を酷使することで起こる
症状
□不安定感 肩が抜けそうな感じやグラグラする感じがする。
□痛み 肩の関節に違和感や鈍い痛みを感じる。
□脱力感 肩や腕に力が入らない。動かそうとすると怖い感じがする。
□だるさ 重だるさを感じる。特に肩や腕を使ったあと。
□運動時の違和感 腕を大きく動かすスポーツでは肩が抜ける感覚や違和感がでやすい。
治療方法
□リハビリ 主に肩の周りの筋肉を強化する
□物理療法 超音波治療・低周波治療などがおこなわれる。
□手術 保存療法で効果が出てこない時に手術が選択される。
ルーズショルダーになってしまった時は肩の状態と付き合っていかないなりません。
もちろん、治療をおこなうことで状態はよくなっていくと思います。
しかし、運動をしていればウィークポイントになるので、何をすると肩の状態が悪化するのか。
細かいことまで把握した上で肩の強化や痛みを改善する治療をおこなうと効果を得られやすくなります。
症状がでたからといって状態が同じとは限らないので、その都度、専門家に評価してもらいましょう。