肩が痛いと生活が不便になります。
たとえば、服の着脱衣や洗濯物を干すなど肩を上げる場面は想像以上に多いのが現実です。
肩が上げられない理由には何があるのか。
肩関節周囲炎・腱板断裂・インピジメント症候群・骨折や脱臼などあります。
どの疾患についても肩に痛みがあったり、思うように動かせないなど症状があります。
症状だけでは疾患を改善していくことは難しいので、いろいろと検査をおこなって、
疾患を特定をしていきます。
その上で症状の改善が高い確率で見込める方法を選択していきます。
検査は整形外科的検査・レントゲンやMRIなど画像検査があります。
この結果で異常が見当たらなくなれば疾患は治癒をしたことになります。
そうするとリハビリなどをして症状が寛解するはずです。
理屈だけで説明をするとこのような流れになります。
しかし、検査上は異常なくても動かすと痛みを感じてしまうケースも少なくありません。
このうようになってくると少しやっかいになります。
なぜなら、痛みををはじめとする症状には原因があるはずだと誰も疑いをもちません。
確かに急性痛に分類される痛みは原因が特定できます。
今回、紹介したケースは検査上は異常がなくなっているので、おおよそ急性痛の期間は過ぎていると考えて問題ないと思います。
そうすると原因をみつけて改善を目指すよりも痛みなどの症状がどうすれば消えていくのかに焦点をあてたほうがいい結果につながっていくことが多いです。
肩を上げると痛い時に、ひとつのポイントはどの方向に上げると痛みを感じるのか。
経験上は体の前から60°くらいまでの間ではスムーズに動かせるようになっている人がほとんどです。
体の真横で上げると痛みを感じると訴えてきます。
これは体の構造上、肩の関節を構成する骨の角度を考えるとどうしても真横では動きに限界があるので、肩に痛みやつまり感がでてしまいます。
通常動かせる範囲よりも動かそうとすることで感じる症状もあるので、実は何も問題ないということもあります。