血管にまつわる病気と聞かれた時に何が思い浮かびますか。
脳梗塞・脳出血・動脈硬化などをパッと答える人が多いのではないかと思います。
どれもよく耳にする言葉ではないでしょうか。
これらの病気に共通することは大きな血管で起こるものになります。
血管に大きい小さいがあるのかと思う人もいるかもしれませんが、大きい血管には動脈と静脈があります。小さい血管に毛細血管があります。
これらの血管の違いは
□動脈 心臓から出発する血液を全身に運ぶ役割があり、この血液には酸素や栄養素が多く含まれています。
□静脈 全身を巡った血液を心臓へ戻すための血管になります。
□毛細血管 目で見ることが難しいほど細い血管で(直径は8~20μm程度)、体のすみずみまで張り巡らされて、血管のうち95~99%が毛細血管になります。酸素や栄養分を、体のすみまで届ける役割をします。
ざっとここまで読んだ結果からも、毛細血管は体にとって大きな影響をもたらすだろうと予測できます。
どの血管も同じですが、年齢を重ねていくと少しずつ衰えていきます。
毛細血管に血液が流れていかずに細かくまばらになってしまった状態をゴースト血管と呼びます。
このように毛細血管がダメージを受けてしまうといろいろな悪影響をもたらすことが分かっています。
代表的な病気をいくつか紹介すると
□骨粗しょう症
□アルツハイマー病
□糖尿病の悪化
□消化器の不調
□腎臓の不調
□感染症の感染
□脳梗塞
などがあります。
ゴースト血管になる要因は
□血管の老化
□生活習慣の乱れ
今までは年齢の高い人に起こるものと思われていましたが、環境にも左右されることから若い年代でも起こることが分かっていて、調べると20・30代でも少なくないようです。
予防のために必要なこと
□睡眠をしっかりとる
□食生活を見直す
□適度な運動を行う
血流をよくすることは体にいい影響をもたらすともいえるので、生活の習慣を見直して毛細血管をふるに使いこなせると健康によさそうです。