前回はオーバーユース症候群について話をしました。
特に関節の周辺に起こりやすいです。
今回はその中で手首のあたりで痛みが出てしまうドケルバン病について紹介をしていきます。
ここの部分に痛みが出ると腱鞘炎というと話が通じる人が多くいます。
正式にはドケルバン病といいますがこちらの名前を出しても通じないかもしれません。
ドケルバン病は腱鞘といって腱が通る部分になり、ここで腱が擦れて炎症が起こり痛みを出します。
そして、親指の手首側に出現します。
ここは2種類の腱が通っているため狭窄が起こりやすいので炎症につながる確率が高い。
原因は手の使い過ぎによって起こります。
具体的な動作としては
□スマホを親指で操作する
□PC操作
□赤ちゃんの抱っこ
□庭の手入れ
□何かを掴む動作
などをしていると訴える人が多い。
特徴としてホルモンが関係していると考えられていて30〜50代の女性に多くみられる。もうひとつが手首のオーバーユースによるもの。
症状
□親指の付け根に痛みを感じる
□痛みで親指や手首を動かしにくい
□親指の付け根が腫れることもある
これらが主なものになる。
改善方法
□安静 サポーターやテープを使用して、固定をすることで炎症を起こしている腱に刺激を入れないようにして患部を回復させていく方法。コツは親指の関節を曲がらないようにする。
□薬物療法 ステロイド注射を打ったり、痛みを止めを服用する。
□物理学療法 患部に超音波をあてたり、マイクロ波をあてたりします。
これらは全て保存療法になります。
保存療法で症状に改善がみられない時は手術療法になります。
手術には腱鞘切開手術と内視鏡手術の2つがあります。
一般的な手術方法は腱鞘切開手術になります。
親指の手の平の側を切開して、炎症のある腱鞘部分を取り除く方法。
内視鏡手術の特徴
手の平を数mm切開して、内視鏡の管を差し込み、炎症のある腱鞘部分を取り除く方法。
傷口が小さかったり、手術時間が短かったりするがおこなっているクリニックが少ない。