体の使い過ぎによって痛くなるといった言い回しを聞いたことがあるでしょうか。
痛みの理由でよく聞くセリフだと思います。
痛くなりやすい部位は肩・手首・膝などの関節の近くで起こるイメージが強いです。
使い過ぎで痛くなることを専門用語でいうと「オーバーユース症候群」になります。
オーバーユースとはどういったことか。
簡単にいえば「使い過ぎ」の一言で終わってしまいますが、
もう少し詳しく解説をすると
スポーツや日常生活などで、特定の動きを繰り返しすることで、体の一部に負荷が加わり続けて、筋や腱・靭帯・骨・軟骨などに器質的損傷が起こり、さまざまな症状が出現した時の総称
このような表現になると思います。
スポーツで起こる時は種目によって痛くなる部位に特徴があります。
□野球 肩や肘
□テニス 肘
□サッカー 股関節や膝
□バスケットボール 膝や足首
□水泳 肩
などがあり、
日常生活で起こりやす部位は
□手首
□指
などがあります。
オーバーユース症候群になってしまった時は治療方法は
□安静 痛みを感じている時は炎症を伴っていることが多いので、患部に刺激をしないことによって炎症が和らぎやすい
□ストレッチ・温熱療法 筋肉に緊張があると血流が悪くなり、回復が遅くなるので、筋肉の緊張を取り除くために患部のストレッチや温熱をすることで回復を促進する。
□非ステロイド性抗炎症 炎症や痛みを引き起こすプロスタグランジンの生成を抑えることで痛みを和らげる外用薬。
このような方法が痛みの程度や状況と照らし合わせて選択されます。
オーバーユース症候群は痛みがなくなった後が特に大切になると考えます。
単にオーバーユースのみで痛くなってしまったのなら、痛みから回復をすればぶり返すことはないと思います。
実際は体の疲労や単純に痛めやすい体の使い方になっている上でオーバーユースが重なり、患部に負担をかけてしまった結果だと考えられます。
まずは負担のかからない体の使い方を覚えた上でオーバーユースに気をつけなければ痛みを繰り返すループからなかなか抜け出せないかもしれません。