体に痛みを感じたやケガをした時の対応やマインドは人によって大きな違いがあります。
もちろん、痛みやケガの程度にもよりますが、ものすごく心配をしてしまう人・全然心配をしない人といます。
痛みと一言にしても、種類はあるのですべて同一で語ることができるわけでありませんが、パターンを分けながら考えていきます。
急性痛と慢性痛になります。
それぞれの違いは
□急性痛 痛みの発生の原因があきらかになり、組織に器質的損傷がみられる。治療の考え方、組織の回復による治癒の促進になり鎮痛が目的。
□慢性痛 痛みの発生が不明確or原因よりも痛みの度合いがはるかに大きい。組織に器質的損傷がほとんどみられない。治療の考え方ADL/QOLの向上を目指し、鎮痛は副次的効果
両方を比較すると簡単に分けても、これだけの違いがあります。
一番驚くところは治療の考え方ではないでしょうか。
専門的な知識をもっていなければ、痛みを感じれば痛みを無くすことが大切になってきます。
しかし、急性痛と慢性痛の違いで紹介したように、治療の考え方は全く同じではありません。
痛みとADL/QOLの優先順位を比較しています。
言い換えると痛みが大きく、原因が分かるものは、器質的な損傷が修復されると痛みも消えていくことがほとんどなので痛みを主体に治療をしよう。
痛みの幅があって、原因が特定できないものについては、痛みと向き合うのではなくて、日常生活に不便が起こらないように痛みの度合いをコントロールできるようにしよう。結果として痛みも無くなればいいよね。となっています。
日常的に話している肩こりや腰痛などは慢性痛に当てはまることが多いのはもちろんですが、なんだかよく分からない痛みを感じることもあると思います。
たとえ少し痛みが強かったなと思っても、その後で何も支障がなければ気にしないで大丈夫なことがほとんどです。
特別、日常生活に支障がないけれど、決まった時に痛みを感じる時は気にしないということもひとつの手段になります。