首の痛みや肩こりなどを感じる人は、最近ではスマホ首が原因になることが多いようです。
スマホ首がどういったものかというと以前なら「ストレートネック」と呼ばれていました。
今ではスマホ首といったほうが話が通じやすくなっています。
スマホ首とストレートネックに違いはあるのか。
首の構造から考えていきます。
首は7個の骨が緩やかなS字状に並んでいることが解剖学的に正しい位置になります。
スマホ首とストレートネックの骨の並びはというと7個の骨が真っすぐに並んでいます。
両方とも骨の並びは真っすぐという点は同じなので形で判断をするならば、呼び方が違うだけで同じ状態と考えて問題ないと思います。
首の痛みや肩こりの原因とスマホ首とストレートネックは何がいけないのか。
首の骨は解剖学的にS字状であることが正しい位置になります。
この形状をしているメリットは約5㎏ある頭の重さを首が支えています。
この重さを効率よく支えるためには頭の重さを分散させる必要があります。
S字状の形状だと頭の重さを分散させることができ、衝撃も緩和させることが可能になります。
しかし、首の骨が一直線に並んでしまうと頭の重さを分散させることできずに首や首のつけねで頭の重さを支えることになり筋肉に負担がとてもかかります。
研究の一例になりますが以下のようなことが発表されているようです。
首の角度と負担の関係
首0度 首への負担 4〜5㎏
首15度 首への負担 12㎏
首30度 首への負担 18㎏
首45度 首への負担 22㎏
首60度 首への負担 27㎏
数値上ではこれくらいの負荷がかかるようです。
スマホを下を向いて見ている首に悪影響が出てきそうな感じがします。
ただ、下を向いた瞬間に体に異変が起きるわけではないので、長時間の同じ姿勢を取ることをやめる・スマホを目線に位置合わせるなど対策をするといいかもしれません。
また、顎を意識的にひく時間を作ったりするなど特定の動きばかりではなく、あえて普段おこなわない動きをしてみることもひとつの対策になります。
このようなことをしていれば心配しなくてもいいと思います。
それでも不安があればいつでもご相談ください。