オスグットシュラッター病と超音波エコー

身体の痛みは突発的に起こるものや徐々に痛みが増してくるもの・年齢で起こりやすいものなど部位によっても、いろいろな特徴があります。

今回は成長期に起こりやすい膝の痛みについて紹介をしていきます。

思春期のスポーツをしている子たちに多くみられる膝の痛みのオスグットシュラッター病というものがあります。特にボールを蹴る・ジャンプを繰り返すなどを行うスポーツで起こりやすいです。

小学校高学年から中学生くらいで発症して、男子に多くみられる傾向があります。

そして、基本的に成長期が終わると痛みも自然と解消されていきます。

症状は膝のお皿の下あたり(脛骨粗面)に腫脹・発赤・疼痛などが認められます。よく成長痛と呼ばれています。ある一定期間は痛みがあったとしても、自然に解消されていくので問題にされることもありません。

なかには痛みが強く出ているときもあります。このようなケースでは脛骨粗面に剝離骨片が確認できることがあり、長期に渡って運動を中止したほうがいい場合もあります。

しかし、早期に運動を中止できると骨性の修復がみられトータルでみると復帰までの期間が短くすむことが多い。

原因は大腿四頭筋の付着部に繰り返しの負荷が脛骨粗面に加わることで炎症や部分的な剥離にともなって痛みも出てきます。

痛みの加減は炎症の範囲によることが多い。炎症が広範囲になるほど痛みも強くなり、痛みが治まるまで時間がかかってしまう。

このポイントになるのが、剝離骨片になります。

剝離骨片が出現する前は、炎症や痛みがあり、MRIを撮影したとしても、骨に異常はみられず、浮腫がみられる程度なので、この時点で運動の中止ができると回復までの時間が断然早くなるので、もちろん復帰までの時間も短くなります。

このタイミングを逃してしまうと症状が進行してしまい痛みと長い付き合いが出てくる可能性が高くなります。

初期の段階でいい復帰のタイミングを選択できるようにするためには超音波エコーを使用して、炎症や浮腫・剝離骨片の経過を追うことで器質的な異常を発見しやすいので、痛みが出たあとは痛みが治まっても定期的にチェックすることおすすめします。

 

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