運動をしていると時にケガをしたり、体のどこかが痛くなったりすることもあります。このような時は転んだ・ぶつけたといったことがあると原因がはっきりしているので、仕方ないとあきらめもつきやすいのかなと思います。
しかし、運動をしている最中に段々と痛くなってきたり、運動中は痛みは無かったのに運動後に痛みが出てきたりすることもあります。
何かをしてしまった瞬間があったというよりも特定の部分に負荷がかかりすぎてしまったことが原因になることが多い痛みの出かたになるので、本人は理由がはっきりしないこともあります。
今回は本人が原因を自覚しにくい痛みをふたつ紹介します。
アキレス腱炎と後脛骨筋腱炎です。
□アキレス腱炎 スポーツなどでアキレス腱に炎症が生じます。ふくらはぎの下部周囲に痛みを感じます。軽度では安静時に痛みはないが運動を始めると痛みを感じ始めます。また、アキレス腱を押すとほとんどの場合は圧痛があります。重症では安静時から痛み感じ、歩行などの日常の生活動作にも影響が出始めます。
□後脛骨筋腱炎 後脛骨筋の腱に炎症が生じます。うちくるぶしとアキレス腱の間を走行しているのでこの部分に痛みを感じます。軽度では安静時に痛みはなく、運動を始めると痛みを感じ始めます。うちくるぶしとアキレス腱の間を押すと圧痛があります。重症になると歩行でも痛みが強く、腱が断裂している可能性も出てきます。
このふたつは症状が非常に似ています。痛みを感じる場所も厳密に違いますが、知識がない場合は細かい判別はできないのでアキレス腱が痛いという人が多いです。
検索をして調べても、アキレス腱炎がヒットすることが多いのではないでしょうか。
痛みを解消していくためには、両方とも炎症を取り除き、腱の回復が必要になってきます。ポイントは組織を回復させたあとにあります。
ほとんどがスポーツによるオーバーユースによって起こるので、練習量の調整が必要なのか。それとも、走り方やジャンプの着地などの体の使い方を見直す必要が高いです。