前回はスポーツで起こる肩のケガについて話を進めました。今回は下肢に起こるケガを紹介していきます。下肢のケガはスポーツの種目に拘らず、トレーニングで痛めてしまうこともあるので、似たようなケガからそのスポーツ特有のケガまで幅広くあります。
下肢の範囲は股関節から足までになります。
□股関節炎 外力が加わることで痛めたり、特定の負荷が加わったりすることで股関節に起こり痛みます。ケガ以外でも感染など起こることがあります。
□半月板損傷 膝関節のクッションの役割をしている半月板が損傷してしまったこと。
□前十字靭帯損傷 膝の関節を構成する大腿骨と脛骨をつないで膝関節の安定性をになっている靭帯のひとつを前十字靭帯といい、この靭帯が緩んでしまったり、損傷してしまったりすること。前方にズレるのを防いでいる。
□後十字靭帯損傷 膝の関節を構成する大腿骨と脛骨をつないで膝関節の安定性をになっている靭帯のひとつを後十字靭帯といい、この靭帯が緩んでしまったり、損傷してしまったりすること。後方にズレるのを防いでいる。
□内側側副靭帯損傷 膝の関節を構成する大腿骨と脛骨をつないで膝関節の安定性をになっている靭帯のひとつ。膝の内側に位置する。関節が内側に開きすぎるのを防ぎ安定させる役割があります。この靭帯を痛めしまっている状態。
□外側側副靭帯損傷 膝の関節を構成する大腿骨と脛骨をつないで膝関節の安定性をになっている靭帯のひとつ。膝の外側に位置する。膝が内反し過ぎないようにする役目があります。この靭帯を痛めしまっている状態。
□鵞足炎 膝の内側にある、足の筋肉の鵞足部(半腱様筋、薄筋、縫工筋の付着部)の炎症。
□腸脛靭帯炎 スポーツなどをおこなうことで膝におこる慢性的な障害のひとつ。多くの場合、膝の外側に痛みを感じます。重症度によって痛みの程度は異なる。
□膝蓋靭帯炎 反復するスポーツ動作が原因となり膝のお皿の下にある腱が炎症を起こし痛みが出るスポーツ障害。