足の親指側に痛みが出てしまう病気に外反母趾があります。外反母趾は靴を履いていると外見では分かりませんが、症状の重さに違いあれど、悩んでいる人は少なくありません。だから、外反母趾に関連する商品は沢山あり、身近なドラックストアでも販売しています。これだけ流通していることが何よりの証拠になるのではないしょうか。
どうして、外反母趾になってしまうのか。症状に対しての対応は。治るのか。などについて解説をしていきます。
外反母趾になる原因は大きくふたつに分けることができます。
□遺伝的要因 扁平足や開帳足・関節の柔らかい人・母趾の長い人などに多くみられ、このような人たちは足のアーチが崩れやすいといった構造的な問題が外反母趾を誘発すると考えられています。
□非遺伝的要因 ハイヒールや先の細い靴を履いていると過剰に足先に負荷が加わり続けてしまい外反母趾を誘発すると考えられています。
外反母趾になる原因は女性・遺伝・ハイヒールの3つと言われています。性差が出てくるのは、ホルモンの関係だろうといわれ、遺伝とハイヒールについては、国によってはハイヒールよりも遺伝からの外反母趾の割合が高いとう報告もあがっています。歴史的文化的背景の観点からみると裸足生活者に外反母趾は少なく、古代人の足跡や江戸時代以前の鼻緒の履物の時代での書物に外反母趾に関する記録がみられないことが理由となるようです。このような観点から日本人における現在の外反母趾が発症するきっかけは後天的なものが多いと言えます。
外反母趾の変形が始まる前に予防をおこなうことが大切です。ハイヒールや先の細い靴を継続的に履かないようにする。これが難しい時は、痛みを感じ始める初期の段階で足底板や睡眠中に使用する装具・足底筋の筋力トレーニングをおこなって、これ以上変形が進まないようにしたり、痛みを抑えたりすることが有効になります。
外反母趾が発症した場合は、我慢をせずに対応していくと進行を食い止めることは可能なはずなのです。