スポーツをしているとケガや故障をしまうことがあります。どんなに注意をしていても完全になくすことはおそらく不可能です。ここでいう不可能とは個人としての話ではなく、全体を見渡した時の話になります。人数が増えれば増えるほどケガや故障をする人の確率はあがっていくからになります。
それでも、ケガや故障をする人の人数を減らすために何が必要になってくるのか。ケガと故障がどのような経緯で起きてしまうのかを知り、対策を練っていくほかありません。
スポーツで起こるケガや故障は大きく分けると突発的に起きるものとオーバーユースになります。どちらも対策をすることによって防げる部分もあります。
□突発的に起きるもの このケースは選手自身の体の状態・プレーをする環境面を考える必要があります。体の状態では体を動かすためケア・ウォームアップ・クールダウンなどしっかりと行い疲労が溜まらないようにしておく。環境面で地面や床など整備してあるか・滑りやすくなっていないかなど注意していれば解決できる問題を見逃さない。
□オーバーユース 繰り返し同じ動きをすることによって特定の部分に負荷がかかり過ぎて痛めてしまう。オーバーワークになっていないかチェック・フォームに物理的問題がないかチェックをして体力と技術に分ける必要がある。どちらかのレベルが極端に低いのならばそこを補うことで現状の課題は克服できる。ここで難しい点は体を動かしていれば疲労が溜まっていくことは必然なので、疲労によってフォームが崩れ始めた時を見極めることをしなければならない。しかし、力みを無意識に取るためにあえて体に疲労を溜める場合もあるので、目的に応じて指導者が見極めていくべきだろう。その結果と体の感覚をすり合わせてフォームの精度を高めていきやっとオーバーユースによる痛みと故障の減少につながる。
簡単に整理をしてみてもオーバーユースを防ぐことは現場だけは難しいと考えられるのでチェックする内容にもよるが関節などは超音波エコーで定期的にチェックをしていたほうがより故障を防ぐ確率は上がっていくだろうと考えられる。