前回は低体温症についての話をしました。今回は冷え性を紹介していきます。冷え性のほうが多くの人に馴染みがある言葉で悩んでいる人も少なくないと思います。
冷え性は体の末端が冷えてしまう症状の一種になり、病気の名前ではありません。冷え性の症状が出現する理由は病気が背景にあり、その症状として出てくる場合と生活習慣が関わりその結果、体の機能面により症状が出現するものに分かれます。
冷えの症状が病気が原因のもの
□甲状腺機能低下症
□全身性強皮症
□レイノー病
□閉塞性動脈硬化症 などが背景にある場合はまずは各病気に対しての治療が必要になります。
このような病気など体に器質的な異常が見当たらないにも関わらず冷え性がある場合は以下の理由が考えられます。
□自律神経の乱れ 自律神経は体の機能保つために交感神経と副交感神経がバランスとっています。そのひとつに体温を正常に保つ役割もあります。例えば、寒暖差の激しい場所にいて体が慣れていないと体温を一定に保つ自律神経の働きが乱れたりしてしまいます。このような環境の変化で乱れたりします。この他にはストレス・生活習慣ホルモンバランスの乱れなども影響します。
□基礎代謝の低下 生命活動をしていく上で最低限必要なエネルギーになります。エネルギーを作ると熱が生まれます。そうすると深部体温が維持できます。基礎代謝が低いとエネルギーの産出量の基準が下がってしまうので体温が低くなってしまいす。
□筋力の低下 筋肉を動かすことはエネルギーを使い熱を作り出すことになります。体の熱を作るためには筋肉を動かすこと必要だと分かります。より多く熱を生み出すためには筋肉の量も必要になってくるので筋肉の量がへってしまうと熱を作り出す量も少なくなってしまいます。
□鉄分不足 鉄は血液中の赤血球の色素成分「ヘモグロビン」を構成する成分です。体中に酸素を運ぶヘモグロビンは、鉄が不足すると合成されません。ヘモグロビンが合成されず酸素が体に行きわたらないと冷えにつながります。
このようことから規則正しい生活や食生活・運動などが大切といわれています。