腰の痛みシリーズのような感じで話を進めています。腰の神経に関する事が続いていましたが今回は腰の骨について紹介をしていきます。
腰の骨の骨折で代表的なものには腰椎圧迫骨折や腰椎破裂骨折があります。
どんな時に起きるのか。
□腰椎圧迫骨折 尻もちをついた時に起こりやすい・骨がもろくなっている事でいつのまにか骨折している。
□腰椎破裂骨折 転落や事故などによって横方向の衝撃が加わると椎体の後方の部分が骨折する
腰の骨折で特に多いのは腰椎圧迫骨折になるのでここからはこの事について進めていきます。なぜ、腰椎圧迫骨折が多いのか。好発年齢が高齢な方に多く、高齢な方ほど骨が脆くなる骨粗しょう症を患っている方が多くいるので、ほんの少しの衝撃や自分の重さに耐えらずに骨が圧迫骨折してしまう方が多くいるからになります。高齢者で上半身が曲がっている方は圧迫骨折によるものが理由になっているケースがほとんどになります。
症状は腰に強い痛みを感じやすく身体の動き出しのタイミングで起きやすいです。例えば寝返り動作・立ち上がり動作・起き上がり動作などになります。この時点ではギックリ腰の症状にとても似ているの鑑別が必要になります。時には圧迫骨折によって神経を圧迫してしまうとシビレや運動麻痺など神経症状がでることもあります。
治療の考え方は潰れてしまった骨が固まるのを待つ保存療法になることが多いです。骨が固まり安定するまでに約4週間かかるといわれているのでこの期間は硬めのコルセットを使用して腰を固定します。時間の経過とともに骨も安定してくると柔らかいコルセットに変更されていきます。手術が選択される時は諸事情で長期の治療が難しい時や保存療法での結果芳しくない時ににおこなわれるようです。
骨が治癒したあとはリハビリで生活に支障がないようにしていきます。
腰椎圧迫骨折で大切なことは日ごろからの食事や運動をすることで骨粗しょう症の予防に努めることが最終的に骨折をしないことへつながっていきます。