手首の周辺に痛みがある②

前回は手首周りの痛みの中で外傷によって痛くなってしまった時のことについて話を進めました。外傷の時は本人も痛めた時の原因をわかっているので対応方法を知っておきましょうという内容でした。

今回は使い過ぎによって痛くなってしまうものにはどんな疾患があるのか紹介をしていきます。

手を使い過ぎて手や指を動かす特定の腱や筋肉になどに負担がかかり炎症を起こしたり、筋肉が硬くなってしまい神経を圧迫して症状が出てしまうことがあります。どんな疾患があるか見ていきましょう。

□ドケルバン病 親指を動かす時に活躍する短母指伸筋腱・長母指外転筋腱が腱鞘に包まれいる箇所があり、親指を使い過ぎてしまうと腱鞘に機械的刺激が加わり肥厚してしまい炎症などによって動かすたびに痛みが出る。

□ばね指 指を何度も動かしていると靭帯性腱鞘という箇所で炎症が生じます。症状が酷くなると指を曲げると何かが引っかかる状態になり指の力だけで元に戻せなくなってしまいます。

□手根管症候群  親指・人差し指・中指を中心にしびれや痛みが出ます。手根管を通る正中神経を圧迫することが原因で起きる。

□キーンベック病(月状骨軟化症) 手首の骨のひとつ月状骨が壊死している状態のこと。手首が腫れて痛くなったり、握力の低下が起きたりする。

ここの中でもよく見聞きするのはドケルバン病ではないかと思います。耳にする言葉としては手首の腱鞘炎といえばわかるかもしれません。この疾患についてもう少し解説を加えます。

ドケルバン病はなりやすい特徴の人がいます。特に女性に多く見られる傾向があります。ホルモンの変化によって発症のリスクがあります。

□繰り返し手首や親指を使ってしまう

□高負荷の手首の動作を行う

□姿勢や手の使い方に問題がある

手首のあたりに痛みが出てきて上記の項目に心当たりがある場合、我慢せずに専門家に相談をしましょう。痛みを感じた時に早めに対応をすると痛みも改善しやすくなります。

 

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  1. 2024.04.30

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