ランニング・マラソンをしていて起きる痛みの話が続いています。数日前には膝の外側に痛みが出てる腸脛靭帯炎の解説しましたが、今回は膝の内側に痛みが出る鵞足炎について紹介をしていきます。
ふとももから膝の内側に縫工筋・薄筋・半腱様筋の3つの筋肉が走行しています。この3つの筋肉の総称を鵞足といいます。膝の内側にこれらの筋肉が付着しているところ鵞足部といいこの場所で炎症を起こして痛みが出ることを鵞足炎といいます。
鵞足部に炎症が起きる理由としては腱同士が擦れあったり、腱と骨が擦れることにより結果として炎症を起こして押したり、動かしたりすると痛みが出るようになります。このような理由もあり、ランニングやマラソンなど膝の曲げ伸ばしを繰り返す運動では鵞足炎が起きやすいといえます。また、その中でもリスクになりやすい特徴をあげていきます。
□筋力不足
□身体の柔軟性不足
□不適切な身体の使い方
□オーバートレーニング
□体の成長と筋肉とのバランスが崩れている
□環境面(シューズの状態・地面の環境など)
同じ量のトレーニングをしていも鵞足炎になる人・ならない人がいます。その理由は個人差になりますが、上記で挙げた理由に当てはまる項目が多いほどリスクが高いと言えるのでチェックをしてみましょう。当てはまった項目を改善できると記録が伸びるかもしれません。
症状は運動後や運動中に膝の内側に痛みが出たり、鵞足部を押さえると痛みを感じる。鵞足炎の判断基準は問診によって痛みの出る状況と鵞足部を押した時の痛みでほぼ判断ができます。整形外科などではレントゲン検査などの画像所見も合わせてますが他の疾患の可能性がないかを除外するためになります。
症状改善には炎症から回復させること・鵞足部にストレスを与えた要因を取り除くことの2つになります。痛みの強さによるが初期は安静にして患部に必要以上に刺激を加えない。並行して硬くなっている筋肉をほぐす。上手く使えていない筋肉を刺激をしていくなどして痛み消失した後に再発させないように準備もしていくことが最善な方法になる事が多い。