前回も解説したように慢性痛には痛みの波がセットになっているのではと思うほど合致する事が多くあります。肩こりや腰痛で悩んでいる人でも24時間ずっと苦しんでいるケースはほぼありません。
カウンセリングをしていると痛みや辛さを感じていない時間が少なからずあります。しかし、痛みを感じていない時間帯は痛みを気にしない時間帯でもあるので、気が付いていないといことも多くあります。まさに痛みの波といえる出来事だと思います。
だからこそ痛みの波を改善させていくためには痛みを感じない時間帯を長くする必要があります。その為には痛みを感じていない時間があるよねということを自覚してもらう事が重要になるのでカウンセリングによって痛みを感じていない時間をみつける。それはどんな場面なのか。特定できるものは特定していく。
単純に当てはめていくならば、痛みを感じていない時間と同じ場面を作っていけば限りなく同様の結果を得られるだろうと考えられるからになる。もっと簡潔のべるならば、体が楽になっている場面を見つけてそこに寄せて行こうという話である。
ここまでの内容を読んで違和感を覚える人は肩こりや腰痛を良く調べていて原因は○○だからそこを改善すると症状が治りますというような内容のもの実践したり、勉強したりしている可能性高いと思います。そして、こう感じている部分もあるのではないでしょうか。原因に対して勉強した通りに行っても結果が伴う時とそうでない時がある。そうでない時は他に原因があるはずだと。
しかし、慢性痛と判断した症状の時点で正確に言ってしまうと原因はすでに分からない状態になっている事が真実になります。
痛みの最初の原因があったとしても時間の経過と共に原因に原因が上乗せされていきあらゆる事象が関わってくるのですべてを紐解く事は不可能になっています。
ですから痛くなった入口があったとしても痛みを忘れるための出口は全く一緒でなくていいのです。そこで楽に感じる場面に近づけていくことが痛みの波をなく最短経路になると考えられます。