前回は一般的に多いむくみと疾患が原因で起きるむくみがありまりますという内容でした。今回はむくみと疾患の関連があり、かつ、多いであろう疾患について紹介していきます。
その前に押さえておきたいポイントがあります。
足のむくみが気になる時は両方or片方なのかで初めに受診する診療科の目安になり
両足にむくみがある 心不全・腎不全・薬の副作用・加齢・生活習慣など
片足にむくみがある 下肢静脈瘤・リンパ浮腫・深部静脈血栓症など
この中で下肢静脈瘤の知識を深めていきましょう。
下肢静脈瘤は足がむくんだり、血管がボコボコとこぶ状に浮き出てきたりします。足で何が起きているのかというと血液が心臓に戻っていくためにある静脈の働きが悪くなっています。具体的には血液が心臓に戻るための通路の役割をする静脈は本来一方通行を維持するために逆流を防止するために血管内に弁があります。この弁が正常に機能しないと逆流が起き血液の流れ悪くなり、一部の血液が滞留する箇所ができ、そこで静脈が膨らみこぶ状になります。
症状は足のむくみ・だるさ・筋肉がつってしまうなどがあります。症状の進行があると皮膚炎や色素沈着・酷くなると皮膚がただれることもあります。
発症しやすいタイプ
□立ち仕事 立っている時、足は心臓より低い位置にあります。そして、地球には重力があるので、血液は重力により下へ向かう力が働きます。そうすると静脈に負担がかかります。さらに動く範囲がせまい職業の人ほどリスクが高くなります。
□女性 妊娠・出産を経験した人に多くみられる。常時お腹に腹圧がかかることで血液が戻りにくくなると考えられています。
□加齢 加齢によって機能自体が衰えることで罹患することもあります。高齢者に多い疾患です。
□肥満 静脈は脂肪の間を通っているので余分な脂肪があると静脈を圧迫することになり、血液が心臓に戻っていく事を妨げます。
下肢静脈瘤は生死に直接は関わりません他の疾患の可能性もあるのでおかしいなと感じたら専門医を受診しましょう。