痛みの相談で受ける部位は様々あります。その中のひとつ膝の痛みについて紹介をしていきます。
ひとえに膝に痛みがあるといっても痛みを感じる場面や場所によって理由は異なるので治療や施術方法は人により変わることも少なくありません。
大雑把に分けてしまうと骨・筋肉・関節になります。もし骨に原因があるのに筋肉・関節に治療や施術をしたとしても骨の状況に変化は出なそうだなと理解できると思います。このように膝の痛みだけではまとまりがなくなってしまうので、最近、膝の中でも特に相談が多い内側に絞っていきます。
どんな疾患があるのか
□鵞足炎 筋肉に繰り返し負荷がかかり痛くなる
□変形性膝関節症 膝を構成する骨の形が変わってしまい周囲の軟部組織が痛みを発する
□内側側副靭帯損傷(MCL) 靭帯が損傷してしまい痛みが出てくる
この辺りは臨床の現場でよく遭遇します。
どのようなことに困ってしまうのかというと
□動き始めに痛みを感じる
□膝の曲げ伸ばしで痛みを感じる
□しゃがめない
□階段昇降がつらい
などがあります。
痛めている原因や状態によって初期対応が変わってきます。最初に確認すべきことは専門医に診てもらうべき状態になっていないかになります。すなわちオペの可能性の有無を考えることになります。痛みがあまりにも強く、日常生活に支障をきたす時などが該当します。
逆にオペの必要がないと判断が出来た時は施術を行います。
当院での施術方法は手技療法・運動療法・物理療法などを状況に合わせて選択していきます。どのような基準で選択するのかというとおおまかに受傷から時間がそこまで経過していない時は物理療法・慢性的に痛みを感じている時は手技療法や運動療法を行っていきます。
痛みを取り除くために施術を行っていくのですが即時的に改善していく事から組織の回復に時間を要するまで色々なケースがあります。改善に時間がかかる時は優先順位を決めて施術を進めていくと不安を減らすことができます。