前回は妊婦さんの腰痛を紹介しました。
今回は子供の腰痛について考えていきます。
そもそも子供に腰痛があるのかという話になりますが、慢性的な腰痛は圧倒的に少ないと思います。
しかし、子供が腰が訴えてきた時は注意が必要になります。
原因として考えられる事は
□過度な運動 一番多い原因ではないでしょうか。特にチームに属してスポーツをしていると練習量が自然と多くなってしまい体力が追いついていない段階で反復練習を行うとファームを崩したまま続けたりし知らず知らずのうちに腰に負担をかけてしまいダメージの蓄積として腰に痛みを覚えてしまう。
□運動不足 良くも悪くも便利になってきている時代なので体を動かすこと自体が減ってしまい体力不足から腰の痛みにつながってしまうことがあります。
□病気 人数は多くはないと思いますが動かないでも腰の痛みを訴える場合は気をつけたほうがいいでしょう。重大な病気になると白血病やガンなどが隠れいることもあります。このような時は早急に病院を受診し体の状態を確認しましょう。
□成長に関するもの いわゆる成長痛と呼ばれます。急激に身長が伸びると筋肉の柔軟性が追い付かず関節や筋肉の付着部に負担がかかることで痛みにつながります。
特に運動していることで腰が痛みを訴えるようになると腰椎分離症の可能性がでてきます。簡単にいってしまえば腰の骨の疲労骨折になります。もし腰椎分離症になってしまったらしばらくの間は腰を固定して運動禁止になります。
腰の骨が骨癒合(くっつく)期間を逃してしまったら分離してしまった腰の骨と一生付き合っていくことになります。将来的に腰痛もちや腰椎すべり症になる可能性が高くなってしまいます。
過度な運動がきっかけになう腰痛は予防できるものです。指導者や親が体の知識をつけることで体力合わせた指導ができるといいと思います。もし子供が腰痛を訴えてきた時は聞き流さないようにしましょう。