前回、不眠と不眠症について少し紹介をしました。
不眠症の診断基準は「長期の睡眠障害」と「生活の質が低下する」このふたつを満たすことになります。
しかし、診断基準をしっかりと満たしていなくても近い状態の人もいます。この段階では専門的な治療を受けなくても回復が期待できますが、放っておいていいものではありません。健康に害が出てしまう前に対策をしましょう。
どんな症状なのか。
慢性的に眠れなかったり、日中の調子が悪いわけではないが体調がすぐれない日が多いと感じるのであれば不眠が関わっているかもしれなので生活を見直してみましょう。
□生活のスタイル 寝る時間・起きる時間がバラバラ。休みの日に寝だめをする。などがある時はできだけ一定のリズムで過ごせるように工夫をしましょう。
□軽い不眠 寝るまでに時間がかかってしまう。起床までに何度も目がさめてしまう。など
□生活への影響 日中に眠気がおそってくる。集中力がなくイライラする
□睡眠への関心がうすい 現代では昼夜問わず活動ができる環境になっているので睡眠がおろそかになっていることもあるので注意しましょう。
これらはひとつの目安としてとらえるといいと思います。
不眠・不眠症と睡眠時間でよくある勘違いが睡眠時間は〇時間がいいなどの話があります。日本人の睡眠時間の庭訓は7時間と言われていますが、睡眠時間が大切なのではありません。
不眠症の診断基準を思い出してもらうと「あっそうか」と気がつく人がほとんどだと思いますが日中の生活の質の低下の有無が関わってきます。
日中に支障が無い睡眠を取ることができれば睡眠時間の長さは関係ありません。ここも個人差が大きく関わってくる問題なので平均睡眠時間や睡眠時間の中央値などに惑わされる必要は全くありません。
何かいままでと体の感じが違うなど違和感があれば専門家に相談をしてみましょう。
ご自身の状態を把握しやすくするためにも一定のリズムで生活することは異変を察知することに役立ちます。