全国的に梅雨入りしたようでジメジメした日が始まってきました。
湿度が高くなると不快指数も高くなると同時にカビが発生しやすくなるなど体に悪影響がでることもあります。
この時季に気をつけたい事のひとつに食中毒があります。
食中毒は日本では年間約1万件以上の食中毒が発生して、夏場に多く見られる傾向があります。
この数が多いのか少ないのかは判断が難しいのですが、これからの時期は気をつけなければなりません。
食中毒とは、食品や飲料を介して病原菌、ウイルス、寄生虫、化学物質、毒素などが体内に入り、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状を引き起こす健康障害のことを指します。
主な原因
細菌性食中毒が最も一般的な原因で、特に高温多湿な環境で細菌が増殖しやすい夏場に多く発生します。
代表的な細菌
□サルモネラ菌 生または加熱不足の鶏肉、卵、牛乳などに潜む。発熱、腹痛、下痢が主な症状。
□カンピロバクター 鶏肉や牛肉、飲料水が原因となることが多い。激しい腹痛や血便を伴う場合も。
□腸管出血性大腸菌(O157など) 加熱不足の肉や汚染された野菜で感染。重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こす可能性がある。
ウイルス性食中毒はノロウイルスやロタウイルスが主な原因。
□ノロウイルスは特に感染力が強く、少量のウイルスでも感染する。調理者から食品への二次汚染も問題となる。
寄生虫
□アニサキス(サバやイカなどの魚介類に寄生)やトキソプラズマなどが原因。アニサキスは生魚を食べることで感染し、激しい腹痛を引き起こす。
化学物質や自然毒
□フグの毒(テトロドトキシン)や毒キノコ、ヒスタミン中毒(サバやイワシなどの腐敗による)などが該当。化学物質では、食品添加物の過剰摂取や農薬の残留もまれに原因となる。
予防方法
食中毒を防ぐためには、以下のポイントを守ることが大切。
食品の適切な管理
□加熱処理 肉や魚は十分に加熱する(中心温度75℃以上で1分以上)。特に鶏肉や豚肉は生食を避ける。
□冷蔵・冷凍 生鮮食品は10℃以下で保存し、菌の増殖を抑える。冷蔵庫の詰めすぎにも注意。
□賞味期限の確認 期限切れ食品の使用を避け、開封後は早めに消費する。
衛生管理
□手洗い 調理前、食事前、トイレ後に石鹸で30秒以上手洗いする。
□調理器具の清潔 まな板や包丁は生肉用と野菜用を分ける。使用後は洗剤で洗い、熱湯消毒する。
□二次汚染の防止 調理者自身が感染源にならないよう、マスクや手袋を使用する。
食中毒にならないためには予防を徹底することが大切です。
もうひとつ上げるとすれば生活習慣を見直して体力の維持向上も欠かせません。