急性痛と慢性痛の理解を深めよう⑤

前回は慢性痛の原因は分からない事、症状の改善に入口と出口は別でいいこと紹介しました。

症状改善のため、ADLやQOLの改善のために何をすればいいのか。

よく言われている事が「筋肉の柔らかくしましょう」「運動をしましょう」「バランスの良いの食事をしましょう」など色々あります。また、効果のあった人、なかった人もいます。

ここ数回で紹介してきたように慢性痛の原因はわからないという事を伝えきました。今まで言われてきた上記でも紹介している内容のことは原因の解決をする為に行っている訳ではありません。何をしているのかというと痛みを感じている身体の状態から痛みを感じていない身体の状態を目指して新しい身体に変化をさせる為の方法のひとつにになります。

肩こりや腰痛の改善方法を調べるとストレッチ・マッサージ・運動・筋トレなどが紹介されています。方法に良し悪しは特にありません。気をつけておきたいことはここまで何度お伝えてしているように慢性痛の原因はわからないのですが、たいていの場合は方法を選択する理由が○○に原因があるからとなっています。

例を挙げると多くの原因は筋肉のかたさになっています。しかし、筋肉がやわらかい人も肩こりや腰痛の人もいます。矛盾があることがわかると思います。

筋肉のかたい人が筋肉をやわらかくして症状が改善したら筋肉がかたいと肩こりや腰痛になってしまうと感じるかもしれません。この成功体験が思わぬ落とし穴になります。また、同じ症状が現れた時に以前と同じ方法を行ったが何も変わらなかったというケースも多々見受けられます。

両方の結果が出ることが慢性痛の特徴でもあります。

そして、かたい筋肉をやわらかくして結果ついてくる時は原因にアプローチできたのでは体の環境が変わったことでの反応になります。よって、体を動かすでも、冷やす、温めるなどでも症状が改善する場合、しない場合が出てきます。

その人がどんなことによって反応を示すかはわからないのですが、検索で引っかかってくる方法は改善の確率が高いものになります。

 

 

 

 

 

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