スポーツの部活動をしていて、走る・ジャンプなどが多い競技や練習に組み込まれている量が多いと走っているとスネの内側が痛くなったり、シビレてきたりすることがあります。
こんな経験をしたことがある人も多くいます。また、現役でスポーツをしている人の中には今現在この症状があるという人いると思います。
この症状の特徴として発症しやすい時期があります。
練習で走り込みが増えるシーズンオフや所属しているカテゴリーが上がった時(小学生→中学生・中学生→高校生)のタイミングでスネの内側の痛みを訴える学生が増えます。
主な要因として以前はオーバーユースによる骨膜の炎症で痛みが出ていると考えられていたが、最近では組織学的に骨膜の炎症はなく骨のストレス反応であると考えられています。
この痛みを経験したことがある人は、シンスプリントと言われるとピントくる人も多いと思いますが、現在ではMTSSと表記されることが多くなってきています。
MTSSとは脛骨内側ストレス症候群と呼ばれます。呼び名に変化が出ていますが症状や気を付けるべきことが特別変わった訳ではありません。
症状の順序は
運動開始時の痛み→じっとしていても痛く歩く事が困難になる
そして、この症状で大切な考え方は、MTSSで痛みを取り除くことはもちろんですが、注意すべきことで疲労骨折に移行させないことになります。
骨にストレスが加わり続けた結果が脛骨内側の痛みになっています。触ると痛みの強い箇所がはっきりとわかるので比較的MTSSは発見されやすいです。
仮に触って強い痛みがない場合は他の疾患との鑑別が必要になってきます。
MTSSになりやす構造的な傾向として足の親指の先が外側を向いていたり、扁平足気味だったりする方が多いようです。
予防と筋疲労を残さないためにストレッチなど身体のケアを怠らないことが推奨されています。確かに大切なことですが、一番必要なことはメニューの組み方になるので指導者の知識量によるところも否定できません。