腰の痛みで悩んでいる人は多くいますが、腰が痛むと言っても原因の分かっている事から分からない事まであります。腰痛という枠でみた時に比較的若い年代で起きやすい腰痛は原因を突き止めやすかったりします。
この原因をずっと引きずるため、腰痛と上手く付き合っていかなければならないケースもあります。
若い年代で起きやすい腰痛は運動に絡んでるケースが多々見受けられるので、改善を目指して行くためには本人や家族だけでなく、チームを預かっている指導者の方たちの協力が不可欠になってきます。
ここでは腰椎分離すべり症について紹介していきます。
腰の骨が変性をする(腰椎すべり症)・腰の骨が本来つながっている所が分離している状態(腰椎分離症)が同じ箇所で同時に起きている事を「腰椎分離すべり症」といいます。
症状で多いのは腰痛です。若年層でスポーツを熱心に行っているケースで多くみられます。成人の場合は仕事などで繰り返しの動作が多いとみられやすいです。
症状を細かく分けると
□分離症 長時間の立ち仕事・同一姿勢で腰に痛み。腰を曲げる伸ばす時の痛み
□すべり症 神経を圧迫してしまい腰から足にかけて痛み・しびれ、場合によっては筋力麻痺・排尿障害がを生じることもある。
□分離すべり症 分離症と同様の症状・足の痛み・しびれ
□変性すべり症 すべり症と同様の症状
□形成不全性すべり症 生まれつき骨の状態が良くないことで高度なすべり症になる可能性がある
レントゲン検査・MRI検査の画像検査を行う事で骨と神経の状態が確認できます。画像上で異常が確認できても、症状が全くないこともあります。
予防はすべり症に関しては、はっきりと効果を認められる方法がありません。分離症については、骨がやわらかい10代の時に運動によって繰り返しの動作で骨にストレスが加わることで発症することが多いので、特に腰を反らす動作が多いスポーツなどは練習量を個人の体力に合わせておこなったり、腰に過度の負担がかからない動きを習得する必要があります。