スポーツや運動をしているとケガをしたり、オーバーユースなど身体の一部を痛めたりすることがあります。
足首の捻挫などどんなに気を付けても不可抗力でケガにつながってしまう事。オーバーユースのように適切に対応していくと予防できる事が多いです。
学生がスポーツや運動をしていると腰の痛みを訴えるケースも少なくありません。
だいだいのケースでは動いている時に強い痛みを感じて相談されることが多いのですが、学生の腰痛で気を付けなければならい疾患に腰椎分離症という疾患があります。
腰椎分離症とは腰の疲労骨折になり、椎弓と呼ばれる腰の骨の後方が分離してしまいます。特徴として成長期のスポーツをしている子たちに多くみられます。
症状としては腰を反らす動作で痛みが発生します。
痛み範囲は割と狭くプレー中やプレー後に自覚します。
腰椎分離症はオーバーユースがきっかけになるので痛みの初期の段階でしっかりと治療を行うと腰椎が分離すことなく治癒に向かわせることが可能になります。
腰椎分離症が完成するまでの過程をおさらいします。プレー中やプレー後に腰に痛みを感じる→腰を反らすと痛む。→腰の骨が疲労骨折する。→骨折部分が離れる(くっつかない)→腰椎分離症になる。
このような過程を辿っていきます。
重要な事は初期の段階で治療に入ることが出来るのかで、対応が変わります。初期の腰の骨が疲労骨折の状態なら骨癒合を目的に完治を目指せますが、治療の開始が遅れ、腰椎が分離してしまっていると痛みをコントロールしなが上手く付き合っていく事になります。
初期で治療に入ると骨癒合の状況によって3ヶ月から12ヶ月はスポーツを中止することになります。
このような情報は腰を痛くした本人は調べて知っていると思います。
スポーツを出来ない期間が長いから治療をしたくないと考えしまうケースもあるかもしれない。また言い出せないこともあるかもしれない。
最後はメリット・デメリットを比較して本人が納得して本人が決断することを周りの大人がサポートする。
これが大切です。