ここ数回は原因のわからない疾患を続けて紹介してきました。
これだけ医療分野が発達をしてきても痛みを取り除く事が大変で原因を特定できなくても不思議ではないという事が少し感じとれたのではないかと思います。
今回も似たような疾患になりますが、膠原病について紹介をしていきます。
膠原病という名前は聞いた事がある人は多くいると思いますが、病気の名前と勘違いされている人もいます。
膠原病はいくつかの疾患をまとめた概念になります。
似ている疾患の概念があります。
これを類似疾患概念といいます。
□リウマチ性疾患 運動器(筋肉や関節など)に痛みがあります。
□結合組織疾患 結合組織(上皮・筋・神経)に起きる炎症がおきます
□自己免疫疾患 体の免疫反応が異常をおこします
上記の3つの疾患概念が重なり合った病気の総称が膠原病と呼ばれます。
膠原病に該当してくる代表的な症状は
□発熱
□全身倦怠感
□関節痛
□レイノー現象
□手指腫脹
□筋痛
などがありこれらの症状があると膠原病の可能性を疑います。
膠原病で大切な事は症状と上手くつきあっていく事になります。膠原病が根本的な原因で命を落とすことは稀です。治療の考え方としては治療を続けていき症状の進行を抑えます。病気の種類によっては症状も軽くなります。
まとめると膠原病は現段階では完治は難しいですが、寛解状態にすることが可能になってきているようなので、主治医とコミュニケーションをとりながらその時のベストな方法を選択していくことが大切なようです。
膠原病の多くは厚生労働省が特定疾患治療研究対象疾患(いわゆる難病)に指定し、治療費を補助する疾患になっています。特定疾患の認定申請には、難病指定医の個人調査票が必要になるようです。
膠原病と呼ばれる疾患は
□関節リウマチ
□全身性エリテマトーデス
□全身性強皮症
□多発性筋炎・皮膚筋炎
など約20種類くらいあると言われています。
女性に多い疾患になります。体調がすぐれない時は我慢せず内科などを受診してみましょう。