肩が痛くて動かせない・挙げられないのなどの症状があると生活をする上でとても不便です。毎日行っている動作で無意識で肩を動かしている場面は沢山あります。
例えば、服を着る脱ぐ、振り返る、洗濯物を干すなど意外と肩に限った事ではないのですが動いています。 そして、無意識に動くので痛みが突如現れます。これを繰り返していくと痛みを警戒するあまりだんだんと動かさなくなってしまうと体が硬くなり動きにくくなったり、動かなくなってしまう可能性がでてきます。
このような時は肩のどこに問題が生じているか。
肩の構造を理解しながら考えてみましょう。
下記の図を参考にすると分かりやすいです。一般的に肩というと、肩関節を指す事が多いです。構成する骨は肩甲骨と上腕骨になり、肩甲上腕関節といわれ、上腕骨の丸い部分が肩甲骨の関節窩で形成されています。
肩の関節は見ての通り骨がぶら下がっている状態になり、骨だけなら上腕骨は落ちてしまいます。実際は骨の回りに筋肉や靭帯などで支えるようになっています。
肩が動かせない代表的なものは肩の骨折・脱臼があります。もし、骨折・脱臼の痛みで動かせないとなったらご本人にはケガをしたきっかけをわかっているはずなので動かせない状況に対してもしかしたら骨折・脱臼があるかもと予感めいたものあるかもしれません。
他の症状だと五十肩・石灰沈着性腱板炎・腱板損傷などに該当する人多いです。
肩の痛みや動かない状態で相談を受ける時に五十肩ですかと聞かれる事が多く、認知度の高い名前だと感じています。五十肩が長引くと凍結肩(フローズンショルダー)と呼ばれます。特徴としては腕は前にも横にも上げる事ができません。
動きで判断ですると大体の場合は腕を肩ラインまではあげられません。この場合は痛みがおさまったり、動くようになるまでほとんどのケースで時間がかかり、早くても1〜2ヶ月くらいの期間が必要な印象です。
逆にその場でパッと動くようになったり、痛みが寛解する時は五十肩以外と考えていいと思います。