膝が痛くなり相談に来院してくる人に多いのが「水を抜いたほうがいいですか」と質問してくる人です。結論を言ってしまえばケースによるという事になります。
そもそも膝が痛いと必ず水がたまっているわけではありません。
世の中の認知度として膝が痛い=水がたまるという図式が出来上がっている感覚はあります。水がたまっているか確認をしてたまってないですよと伝えると驚く人はわりといます。それだけ膝の痛みと水がたまるということはセットになっていると感じます。
では、水がたまるの水とはどんな役割をしているのか。
この水は正式には関節液と呼ばれる液体になります。関節液は関節をなめらかに動かすための潤滑油の役割と軟骨組織に栄養を届ける役割をしています。通常は1〜3mlくらいの量ですが水がたまっているとこれより多くの量になります。
水がたまる原因に滑膜の炎症が関わることがほとんどです。膝が動く時に関節がスムーズにいかないと滑膜に繰り返し刺激が入り炎症につながってしまいます。
水がたまる事にまつわる話で水をぬくとクセになるという噂をよく聞きますが、この話についてはクセになるという事はありません。水をぬいても、また、溜まる時は原因を取り除けていないからです。あまりにも水の量が多く溜まっている時は痛みも強いことほとんどなので痛みをやわらげるためにも水をぬく事は悪くありません。
水がたまった時の症状
□膝に圧迫感を感じる
□膝の曲げ伸ばしがやりにくい
□体重をかけたりすると痛みがでる
□腫れたようになり熱をもつこともある
などを膝に感じたりします。
原因になること
□加齢による骨などの変形
□ケガや事故
□つかいすぎによるもの
□関節の病気(関節リウマチなど)
などがあります。
上記では加齢とつかいすぎを分けていますが、セットになっている人が多い印象です。健康の為に運動を始めてから少し期間がたった時に痛みが出るケースが該当してきます。
運動は大切なので運動量を適宜調整しながら行っていきましょう。