自律神経失調症と言う言葉がありますが、これは疾患名では無く、自律神経が正常に機能しない事で起こる様々な症状の総称になります。
自律神経失調症の定義
「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」 (日本心身医学会より)
自律神経失調症の症状としては身体症状と精神症状に分けられます。
□身体症状 倦怠感・めまい・ふらつき・頭痛・耳鳴り・便秘・下痢・肩こりなど
□精神症状 イライラする・不安を感じる・焦りを感じる・感情の起伏が激しくなる・不眠など
自律神経は交感神経と副交感神経があり、このふたつは相反する働きをします。
□交感神経 身体を活発に動かす時に働く
□副交感神経 身体を休める時に働く
このふたつがバランスを取りながら身体の状態を調節している。
自律神経は自分の意志でコントロールする事は出来ません。
自律神経が安定して機能していれば問題もなく自律神経失調症になる心配もありません。
では、自律神経が乱れてしまう原因には
□精神的・身体的ストレス 人間関係・仕事のプレッシャーなど悩みや不安にまつわる精神的ストレスや過労・事故・ケガなど身体的に感じるストレスが過剰になってくると自律神経のバランスが乱れやすくなります。
□昼夜逆転などの不規則な生活 人の体は一定のリズムがあります。これを「体内時計」と呼んでいますが、慢性的に寝不足だったり、昼夜逆転し不規則な食生活などで不摂生を続けているとリズムが乱れて自律神経のバランスが乱れやすくなります。
□疾患が原因となるケース 更年期障害など
自律神経を整える方法は
□朝起きたら日光を浴びる
□適度な運動
□毎日湯舟につかる
□良質な睡眠
□栄養バランスのとれた食事
□腸内環境を整える
□首を温める
自律神経を整える行動も乱す行動も表裏一体になります。どちらか一方の行動が強くなりすぎてもいけません。
やりすぎ注意で過剰なストレスをため込まないようにしましょう。