良い姿勢・悪い姿勢の判断をする時は止まっている状態で判断します。何を言っているのだろうと感じる人もいると思います。しかし、姿勢の形が少しずつ変化していき、連続した姿勢の集合体が動きになります。パラパラ漫画をイメージをしてもらうと理解しやすいかもしれません。
これらを踏まえて考えると姿勢とは動きの中の一コマと捉えることが出来ます。
姿勢の状態だけで良い悪いを判断する事は本来は不可能な事になります。
例をあげると一般的にいい姿勢と言われる背筋が伸びて、くるぶしから耳までが一直線になっている気を付けの状態になりますが、火事で煙が立ち込めている空間で一般的ないい姿勢では煙を吸って一酸化炭素中毒になってしまう確率が上がってしまうのでこの状況では悪い姿勢になります。この状況でのいい姿勢とは背中を丸めて出来る限り低くなる事がいい姿勢になります。
この例は極端かもしれませんが、状況によりに姿勢の良し悪しは変わってくる事が理解できたと思います。
ここを理解できると姿勢の見方は変わってくると思います。
なぜ、良い姿勢の共通認識があるのか。
あくまでも予想になりますが、小学校で習う気を付けの姿勢がベースにあるのではないかと推測しています。また、スマホなどで検索をしてもいい姿勢の解説はほとんど違いはないようです。
ここまでは立っている状態の良い姿勢で話を進めてきましたが、特に違和感は無かったと思います。姿勢の話になると大体の方は立位をイメージします。不思議に感じますが、これが先入観が働いているという事だと思います。
では、「座っている時は」・「寝ている時は」など状況で考え出したらキリがないほど出てきてしまいます。
普段から色々な姿勢や体勢と取る事で身体を動かせるように準備しておくことが重要で、
状況や場面によって、適切に使いこなせるようになる事が大切なのだろうと言えます。
この様な視点で姿勢について考える事も面白いのではないでしょうか。