今年の年末年始は曜日の兼ね合いから休みが長い人も多いようです。
ここに該当する人達が気にすることのひとつにお正月太りがあります。
休みが明けると食べ過ぎて体重が増えたといった会話を聞くことが増えます。
しかし、いくら食べ過ぎたからといって、食べた物がすぐに脂肪に変換されることはありません。
一時的な食べ過ぎで増える体重は、確かにほとんどが「水分」と「食べ物の内容物」だからです。
具体的には、炭水化物を多く摂るとグリコーゲン(糖の貯蔵形態)が肝臓と筋肉に溜まり、それと一緒に水分が3〜4倍の量くっつきます。
例えば炭水化物100gで約300〜400gの水分が体に保持されるため、
1日で1〜2kg、いきすぎれば3kg以上体重が増えることも珍しくありません。
これが「翌朝びっくりする体重増加」の正体です。
肝心の脂肪に変わるまでの時間は、どのくらい必要か。
脂肪1kgを増やすのに必要なカロリー体脂肪1kg ≈ 7,700kcalの過剬(純粋な脂肪は9,000kcalですが、体に蓄積される過程で約15〜20%エネルギーが失われるため)
つまり、毎日500kcal余分に食べ続ければ、約15〜16日で脂肪1kgが増える計算になります。
例を挙げると
□1日だけの大食い(+3,000〜5,000kcal)
→ ほぼ100%が水分・グリコーゲン・腸内容物
→ 2〜4日でほぼ元に戻る(塩分や糖質を控えれば早い)
□週末2日間連続で大食い(合計+10,000kcal)
→ 水分で1.5〜3kg増、そのうち実際に脂肪に変わるのは1kg未満
→ 1週間程度で0.5〜1kg程度が残る人が多い
□毎日500〜700kcal余分に食べ続ける場合
→ 約10〜14日で脂肪として1kg定着
→ 体重増加が「戻らなくなる」のはこのあたりから
□毎日1,000kcal以上余分に食べ続ける場合
→ 1週間で脂肪0.9〜1kg増加(+水分で1.5〜2kg以上増える)
→ 2週間もすれば明らかに体型が変わり始める
だから「正月太り3kg」と言っても、実際の脂肪は0.5〜1.5kg程度で、残りは水分です。
慌てて極端なダイエットをするより、1〜2週間普通の食事に戻すだけでかなり戻るので安心しましょう。

















