膝が痛くて、歩くのがつらい・階段の上り下りがつらい・小走りできないなど
膝にトラブルを抱えてしまうといろいろと不都合がでてきます。
そのような時に、膝が腫れていることに気がつき水が溜まっているから水を抜きます。といわれて膝の水を定期的に抜いている人もいます。
このようなケースでは半月板といって、膝を曲げたり伸ばしたりする時にクッションの役目をしているものが
傷ついてしまい本来の働きをすることができずに痛みとなって体に現れている状態が多いです。
半月板を傷つけてしまう原因は、スポーツや転倒などによって、膝の急激なひねりや過度な負荷がきっかけになり、
特にサッカーやバスケットボールなどの激しい動きで起こりやすいです。
そして、傷ついた半月板の断片が関節内で動くと、関節軟骨や滑膜を刺激します。
この機械的刺激が炎症を誘発し、結果として関節液の産生が増加します。
半月板損傷によりその機能が低下すると、軟骨にも負荷がかかり、摩耗や変性が進みます。
これが二次的な炎症を引き起こし、水が溜まっていきます。
このように半月板損傷があると水が溜まる。
そして、水を抜くループに入りやすくなります。
これが水を抜くとクセになるといわれるひとつ理由になると考えられます。
水を数回抜くだけで済む場合は、半月板損傷でも半月板の外縁部は血流が豊富で回復しやすく、
内側は血流が乏しい「白色帯」と呼ばれ回復が難しくなります。
半月板損傷は、炎症や機械的刺激を通じて水腫を引き起こすことが多く、両者は密接に関連しています。
損傷の程度や部位に応じて、水腫の発生メカニズムや治療アプローチが異なります。
早期診断と適切な治療で、炎症を抑え、水腫を軽減することで、膝関節の機能を維持し、長期的な合併症を防ぐことが可能です。
もちろん、水が溜まったからといって、必ず半月板損傷があるわけではありえませんが
膝の痛みでは比較的、多い原因のひとつになるで理屈を知っておいて損はないと思います。