スマホ・PCなどのデジタルデバイスを使わない日ないと思います。
今では当たり前の光景もここ十数年の話になります。
デジタルデバイスを頻繁に使うようになってから体の不調を感じるようになった人も多いのではないでしょうか。
厚生労働省が「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を作成するほど
悩んでいる人が多いといえるので、まさに現代病のひとつといえます。
デジタルデバイスを使うことで体に不調を感じることをVDT症候群といいます。
VDT症候群(Visual Display Terminal症候群)は、
パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを長時間使用することによって引き起こされる心身の不調を指します。
主な症状は
目の健康
□目の疲れ 長時間の画面注視により、目が疲れやすくなります。
□ドライアイ 画面を見続けるとまばたきの回数が減り、目が乾燥しやすくなります。
□視力の低下 長時間の画面作業は、視力の一時的な低下や、近視の進行を招くことがあります。
身体の健康
□首や肩のこり 不適切な姿勢や長時間同じ姿勢で作業することで、首や肩に負担がかかり、こりや痛みを感じることがあります。
□腰痛 座りっぱなしの作業によって、腰に負担がかかり、腰痛が生じることがあります。
精神的健康
□精神的な疲労 長時間の集中作業によって、精神的なストレスや疲労を感じることがあります。
□睡眠の質の低下 夜遅くまで画面を見続けると、ブルーライトの影響で睡眠の質が低下することがあります。
デジタルデバイスを使わないことがVDT症候群の一番の改善予防策になります。
しかし、デジタルデバイスを使わないことは現実的な改善予防策ではありません。
そこで、以下のような対策が効果的です:
環境の整備
□適切な照明 画面の反射を避けるため、間接照明を使用したり、窓からの自然光を調整しましょう。
□画面の高さ調整 画面の上端が目の高さと同じか少し低い位置にあるようにし、首や肩の負担を軽減します。
□座席の調整 背もたれがしっかりと背中を支える椅子を選び、足が床につくように調整します。
作業習慣の改善
□20-20-20ルール 20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)離れた場所を見ることで目を休めます。
□定期的な休憩 1時間ごとに5~10分の休憩を取り、体を伸ばしたり、軽い運動をしましょう。
□まばたきの意識 意識的にまばたきをすることで、目の乾燥を防ぎます。
VDT症候群は症状が出現する前に対策をすることがベストではないでしょうか。