以前は聞いたことがなかったのに、いつのまにか定着している疾患があります。
完全に新しいもの・症状をより細かくしたもの・呼び方が変わったものなどです。
この中でも時代の変化によって現れるものあります。
現代の環境が大きく関与していると考えられるもののひとつにアレルギー性疾患があります。
具体的には
□アレルギー性鼻炎(花粉症) 花粉やハウスダストなどが原因で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。
□アトピー性皮膚炎 皮膚が乾燥し、かゆみや赤みが生じる慢性的な皮膚疾患です。
□気管支喘息 気道が炎症を起こし、呼吸困難や咳、喘鳴(ぜんめい)などの症状が現れます。
□食物アレルギー 特定の食物を摂取すると、じんましん、腹痛、嘔吐、アナフィラキシーショックなどの症状が現れます。
□アナフィラキシー 複数のアレルギー症状が同時に現れる重篤な反応で、迅速な治療が必要です。
大枠は以前から変わりはありませんが、症状が出現する原因が細かく分かるようなったのか。
それとも環境の変化によるものなのか。
断定することは難しいのですが、アレルギー性疾患で悩む人数は確実に増えているようです。
たくさんの要素が絡み合った結果なので、原因をひとつに絞ることはできませんが
現代にアレルギー性疾患が多くなっているのは
□衛生仮説 現代の清潔な生活環境が、幼少期の免疫システムの発達に影響を与えているとされています。幼少期に病原体や微生物に触れる機会が少ないため、免疫システムが適切に発達せず、無害な物質にも過剰に反応してしまうことがあります。
□食生活の変化 昔ながらの日本食が減り、食生活が欧米化したこともアレルギーの増加に影響していると考えられています。特にファーストフードや加工食品の増加がアレルギーの原因となることがあります。
□環境要因 化学物質の増加や、気密性の高い住宅の増加により、カビやダニが繁殖しやすくなり、アレルギーを引き起こすことがあります。
□遺伝的要因 アレルギーは遺伝的な要因も関与しており、家族にアレルギーを持つ人がいる場合、そのリスクが高まります。
ここから考えれることは、何でもやりすぎてはならず、適度な量があるということではないでしょうか。