肩を動かして痛いと感じたり、いやいやじっとしていても肩が痛むと言う人もいます。
肩の痛みで悩んでいる人は多いです。しかし、肩といっても人によって場所が変わってきます。医療の分野で肩というと解剖学が基準になるので同じ場所の認識になります。解剖学の知識を得ていない人の場合はこの前提がないので背中や腕など幅が広くなります。
ですから、友達や知り合いと肩が痛くてと話している時はお互いが思っている場所と違う場所で会話をしていることもあり話がかみ合わないと感じる事もあるかも知れません。
肩という場合は肩甲上腕関節を指します。この関節に直接関係する軟部組織を傷つけて痛みが出る場所で話をしていると話がかみ合わないということはほとんど無くなると思います。
この部分で考えられる疾患を紹介していきます。
□腱板損傷・腱板断裂 肩甲骨と上腕骨をつないでいる腱が部分的に切れたり・完全に切れた状態になることです。加齢により腱が変性する場合と転倒などによって起きる外傷性があります。
□肩関節拘縮(四十肩・五十肩) 肩の痛みと肩が動く範囲が狭くなる症状がメインになります。四十肩・五十肩に該当すると原因はわかっていません。転倒などの外傷後に出現し、二次的なものもあります。
□変形性肩関節症 肩の軟骨がすり減り、動きが悪くなる・肩を動かすと音が鳴る・痛みが出るなどの症状があります。肩の骨の変形がみられます。
□肩関節インピジメント症候群 インピンジメントは挟み込むという意味があります。肩をあげる時に活躍する棘上筋が関節で挟み込まれて痛みを出します。
□石灰沈着性腱板炎 腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶により急性の炎症がおきます。
肩関節にわりと起きやすい疾患の一部を症状を紹介しましたが、同じ場所で痛みを感じたとしても疾患の数だけ特徴が変わってきます。特徴が違えば治療や施術方法もおのずと変わってくるので痛みがある時は専門家に相談をしましょう。